株取引のメリットと
デメリットとは?
この記事では実際に株式を所有することにどんなメリットとデメリットがあるかを簡潔に説明していきます。口座開設などの株取引の始め方を探している方はこちらの「初心者が株取引を始めるには?」の記事をお読みください。
株取引で収入を得るには、売買での売却益を得る方法と企業が出した利益を受け取る権利(配当金)をもらう方法があります。たとえ1株しか保有していないとしても株を購入した人はその企業の株主になります。株を保有するということはメリットも多いですが、売却損が発生したり、変動幅が大きいなどのデメリット(リスク)もあります。それを踏まえたうえで自分が投資したい会社の株を購入するよう心がけましょう。
それではメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
株取引の4つのメリットとは?
まずは、株式投資の4つの主なメリットについて説明していきます。
株式の売却益(キャピタルゲイン)を得られる
株取引のメインとなる収益はやはりこの売却益だと思います。株価は取引が行われている間は常に変動しているので安いときに株を買い、高いときに売る。これが株取引の基本です。
一概には言えませんが、業績が好調な企業の株価は上がる傾向、不祥事など悪いニュースがあった企業の株価は下がる傾向にあります。
このように、株価は常に変動しているため、取得時の株価より値段が高いときに売却をすることで売却益を得ることができます。
安いときに買って高いときに売る。言葉にすると簡単ですが実際流れを読むのは難しいです。
配当金(インカムゲイン)がもらえる
株式を保有している株主は保有株数に応じて、株を保有している企業から配当金を受け取ることができます。
配当金とは、企業が株主に利益を分配することで、半年か1年の決算ごとに企業の利益額に応じて株主に支払います。もちろん、企業の利益が大きければ配当が増え、赤字の場合配当が無くなることもあります。
配当金額は「1株当たり10円」などと表されます。この場合1株ごとに10円もらえるということなので、100株を持っていたとしたら、10円×100株で1,000円の配当金がもらえます。1株当たりなので持ち株数が多いほどたくさん配当金を受け取ることができます。
株主優待がもらえる
こちらも配当金と同じく、株を保有している企業から一定期間ごと株主優待に受け取ることができます。配当金との違いは、現金を受け取るわけではなく、保有企業の自社商品や自社サービスなどが提供される点です。例としては企業のグループ店で使えるお食事券やテーマパークの招待券、中にはクオカードやお米などをもらえる企業もあります。
株主優待は、企業により内容が異なります。株主優待をまとめているサイトなどもありますのでそちらで企業名や優待の種類、最低株保有数、権利確定月を確認いただければと思います。
自分が良く使う店の株式を買って、株主優待をもらうという方法もあります。
株主総会に出席できる
株主になるということは、企業の議決権が与えられます。
議決権とは株主総会の決議に参加できる権利のことで、株主総会の決議に参加して票を入れることができる権利のことです。1単元株に対して1つの議決権があります。また、株主総会に出席しなくても書面にて表を入れることもできます。
株主総会に出席することでその企業の今後の展望が見え、株価が今後どのように値動きするかの指標になるかもしれません。
普通に暮らしていたら株主総会に出る機会なんてなかなかないですよね。機会があれば一度は出席してみたいです。
株取引の5つのデメリットとは?
ここからは逆に株式投資の5つの主なデメリットについて説明していきましょう。
売却により損をすることがある
メリットの時に説明した売却益を得られるのとは逆に、保有している株式の値段が下がってしまった場合、株式の価値が下がり、損をしてしまうことがあります。
そのまま、低い値段で株式を売却した場合、売却損になります。もちろん元本が割れてしまうこともあります。
値段がまた上がるまで売らずに保有し続けることもできますが、その間にほかの株式に投資出来ないため、資金がたくさん必要になってしまいます。
初期投資額がそこそこ必要
株式投資は、ほかの投資と比べ初期投資額が比較的多く必要です。株取引を始めるにはの記事でも説明したように、最低でも10万円ほどの資金が必要になります。
初期投資額が少なく始められる投資としては投資信託などがあります。こちらもネット証券で買うことができます。
リスク(変動幅)が大きい
ここでのリスクというのは変動幅が大きいという意味です。
投資信託などほかの投資と比べ、株式投資はリスク(変動幅)が大きな投資といえます。短期間のうちに株価が2倍になることもあれば、価値が0になってしまうこともあり得ます。
価値が0になると説明しましたが、株式を保有している企業の業績が落ち、破綻してしまった場合保有している株式の価値はなくなってしまいます。
取引時間が限られる
東京証券取引所で取引ができる時間帯は平日の9時から11時30分と12時30分から15時までの時間に限られます。平日の日中に限られてしまうため、勤務時間と重なり取引ができない方も多いと思います。
もちろん事前に売買の注文を入れておくことはできますが、やはりリアルタイムで売買できないのはデメリットといえます。
売買したいときに売買できないことがある
株式投資の売買は株式を買いたい人と売りたい人がいて初めて取引が成立します。
例えば、株式を保有している企業で不祥事があった場合に株式を売りたい人ばかりになり、買いたい人が出てくるまで取引が成立せず売ることができない場合があります。その場合、予想以上に株式の値段が下がってしまい大きな損失を出してしまうことがあります。
不祥事により3分の1まで価値が下がってしまった株式を元の値段で買いたい人はいないですよね。売りたいときに売れないのは大きなデメリットだと思います。
ここまで読んでいただければ、株式取引のメリットとデメリットについて理解いただけたと思います。「株取引初心者向けのカテゴリ」では他にも株取引を始める方向けに様々な記事を書いています。株取引を始める前にぜひそちらも合わせてお読みください。
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